大洋製薬株式会社

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熱中症関連情報

熱中症発生のメカニズムreal estate

人や動物は常に体内で熱を産生していますが、気温や湿度が上昇してくると産生した熱を体表面からうまく放散できなくなります。このような時は発汗して水分の蒸発による冷却作用により体温の上昇を防ぎます。しかしたくさんの汗をかけば血液中の水分や塩分が減少し、それらを補給できなければ脱水症状を起こし、熱中症発生の原因となってしまいます。

体温の調節

人間は体温を生理的に調節しています。その調節のための中枢は、脳の中でも中心的な位置に存在する 視床下部という場所にあり、無意識に熱の産生(食事、運動)と熱の放散(伝導、対流、放射、蒸発)のバランスを 維持しています。

熱の放散と暑さへの順化のまとめ

間の内臓の温度を一定に維持する仕組みのうち最も強力に熱を放散させる
 仕組みは発汗です。

連続5日間、2時間/日以上、暑い環境にさらされていると、わずかな体温上昇
 でも汗が出るようになり、脳の温度上昇を食い止めるように作用します。

暑い環境への暴露を4日間以上中断すると、その作用は失われはじめ、2〜3週
 間で完全になくなります。

暑い環境に4〜6週間さらされると、汗腺でナトリウムイオンの再吸収を促進
 するホルモン(アルドステロン)分泌が増加し、ナトリウムイオンの喪失が抑制
 されるようになります。

暑熱環境にさらされていない労働者は1日に15〜20gもの食塩を発汗で喪失
 することがありますが、暑さに慣れてくると、1日3〜5g程度の喪失に抑えら
 れます。

暑さに慣れてくると、体温を一定に維持する働きが向上するとともに水分や
 ナトリウムイオンを失いにくくなります。



熱中症の症状real estate

物件イメージ03

初期症状

暑い、汗が出る、だるい
十分な水分と食事を摂ることにより バランスを回復させることができます。場合によっては水分と一緒に塩分を摂るようにしてください。

物件イメージ04

悪化した場合

『頭が回らない』、『頭がボーッとする』、『集中できない』、『力が入らない』、『ふらふらする』、『だるい』、『眠い』、『いつもと動作が違う』、『目がうつろ』、『受け答えがおかしい』、『ふらついている』

本症が悪化して体温のバランスが壊れてしまうと、体内の温度が上昇して、全身の組織や臓器の機能が低下してしまいます。そして、脳の神経組織に影響が出始めると、高次脳機能障害といわれる状態となり、 いつもの本人とは異なる言動がみられるようになります。上記の症状には周りの人が細心の注意を払うようにしてください。



参考資料
1)熱中症を防ごう 熱中症予防対策の基本 平成21年7月7日 第1版 第1刷
2)体温のバイオロジー 体温はなぜ37℃なのか 監修者 山蔭道明