大洋製薬株式会社

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熱中症関連情報

高齢者に対する注意点 1)2)1)

体液が体重の50%に低下するため予備能力が低下します

加齢により活動量や運動機能が低下し、筋肉量が低下します。筋肉は身体で最も水分含有量の多い場所であるため、筋肉量の減少や体液の減少に等しいとされています。


2)熱中症環境保健マニュアル2014より抜粋


のどの渇きを自覚しにくくなります

高齢者はのどの渇きを自覚しにくいため、水分摂取が遅れがちになり、脱水症や熱中症を起こしやすく なります。

尿が薄くなり、体内からの水分排泄量が多くなります

加齢により腎機能が低下して、薄い尿が出るようになり体液が失われて脱水症を起こしやすくなってしまいます。

食事や飲料水などの摂取量が低下し、水分摂取量が低下します

加齢により日常生活動作が低下したり嚥下機能が低下したりすると、全体的な食事摂取量が不足するために、水分・電解質摂取量の不足が生じます。

何度もトイレに行かないように水分制限をしてしまう場合があります

ホルモン分泌の影響により尿量が多くなり、トイレやオムツ交換の頻度が増加するため、高齢者ご本人が夜間トイレに行くのを嫌がったり、介護者に気を遣って自ら水分摂取制限を行った結果、水分不足に陥ってしまうことがあります。

医療用薬の服用により、脱水症を起こしやすくなる場合があります

高齢者では高血圧や心不全のお薬を服用している割合が高くなるため、これらの治療のために血圧を下げる お薬・心臓の負担を軽くする利尿薬等の処方が多くなり、その結果、体内の水分・電解質が不足して熱中症を起こしやすくなります。

高浸透圧性の経腸栄養剤などにより相対的に体内の水分が不足します

高浸透圧の経腸栄養剤等を用いた結果、体内の浸透圧が上昇して相対的な 水分不足を招いてしまいます。




参考資料
1)すぐに役立つ経口補水療法ハンドブック 2010年8月10日 第1版第1刷
2)熱中症環境保健マニュアル2014 環境省ホームページ