大洋製薬株式会社
2)熱中症環境保健マニュアル2014より抜粋
高齢者はのどの渇きを自覚しにくいため、水分摂取が遅れがちになり、脱水症や熱中症を起こしやすく なります。
加齢により腎機能が低下して、薄い尿が出るようになり体液が失われて脱水症を起こしやすくなってしまいます。
加齢により日常生活動作が低下したり嚥下機能が低下したりすると、全体的な食事摂取量が不足するために、水分・電解質摂取量の不足が生じます。
ホルモン分泌の影響により尿量が多くなり、トイレやオムツ交換の頻度が増加するため、高齢者ご本人が夜間トイレに行くのを嫌がったり、介護者に気を遣って自ら水分摂取制限を行った結果、水分不足に陥ってしまうことがあります。
高齢者では高血圧や心不全のお薬を服用している割合が高くなるため、これらの治療のために血圧を下げる お薬・心臓の負担を軽くする利尿薬等の処方が多くなり、その結果、体内の水分・電解質が不足して熱中症を起こしやすくなります。
高浸透圧の経腸栄養剤等を用いた結果、体内の浸透圧が上昇して相対的な 水分不足を招いてしまいます。
参考資料
1)すぐに役立つ経口補水療法ハンドブック 2010年8月10日 第1版第1刷
2)熱中症環境保健マニュアル2014 環境省ホームページ
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