マヌカハニーにはMGOとUMFという2つの品質保証基準が表示されていますが
まず、抗菌作用の強さを表すMGOについてご説明いたします。
一般的にハチミツの抗菌活性は過酸化水素によるものですが、それとは異なり非常に強い抗菌活性を持つマヌカハニーは、その活性の強さから 世界規模で注目を集めています。
マヌカハニーの通常ではない抗菌活性
これをつきとめるために、多くの試験研究が実施されました。その結果、マヌカハニーの強い抗菌活性はマヌカの花蜜に特有な成分に起因することがわかってきました。
この成分がメチルグリオキサール(MGO)で、ニュージーランドの特別な地域に生育する
マヌカ木やその近隣種から採れる花蜜だけに見いだされる希少な成分です。
養蜂家の間では、この過酸化水素ではない抗菌活性がマヌカハニーの貯蔵中に増加することが、以前から良く知られている事実でしたが、長い間原因究明は行なわれていませんでした。
メチルグリオキサールができるまで
メチルグリオキサール(MGO)の起源は
マヌカの花蜜中にもともと存在するジヒドロキシアセトンです。
ここに、ハチミツが作られる段階で混入したアミノ酸やタンパク質が反応してメチルグリオキサール(MGO)が作られます。
このメチルグリオキサール(MGO)はハチの巣から集められたばかりのフレッシュなハチミツでは低濃度でしか含まれていないのですが、ハチミツを貯蔵する間にジヒドロキシアセトン量が減り、その代わりにメチルグリオキサール量が増えてきて
、強い抗菌活性を示すようになります。
次に、マヌカハニーの品質保証基準UMFについてご説明いたします。
参考資料
1) Carbohydrate Research 344(2009)1050ー1053
2) Fribtuers in Microbiology www.frontiersin.org April 2016 Volum7569