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  ドライスキンの痒みについて

 1.皮膚の乾燥  
 皮膚表面に目には見えない亀裂や細かい鱗屑が生じてざらついてきます。このような摩擦抵抗の
   高い皮膚が衣服に擦れたりすると、痒みを起こしやすくなります。

 2.バリア機能の低下  
 アトピー性皮膚炎や乾皮症の病変部においては、角層細胞間脂質・セラミ ドの低下に伴いバリア
   機能の低下がみられます。しかし、正常皮膚で起こるドライスキンでは、セラミドの低下ではなく、NMF
   の水溶性アミノ酸含有量の低下が重要視されています。実際に、炎症の無い正常皮膚に生じる花粉症
   患者のドライスキン、成人女性のドライスキン、老人性乾皮症においては、角層のバリア機能異常
   (セラミドの低下)が無い場合があるといわれています。特に、成人女性のドライスキンや老人性乾皮症
   においては、セラミドよりもむしろ皮脂由来の脂質の低下が著名であるといわれています。

 3.皮膚の痒み

起こりやすい人
  腎臓や肝臓に疾患をもつ人、ドライスキンやアトピー性皮膚炎の
  症状がある人
起こりやすい部位
  下肢(足のひざから下の部分)、大腿(太股)、臀部、腕
 予防・治療方法
  皮脂の補充として白色ワセリン等の油脂性基剤が一般的に使用され
  ています。ヒルドイド、尿素製剤等の保湿剤が使用される場合も多く、
  これらは外用中止後の保湿効果が持続するともいわれています。
  (尿素製剤は乾燥皮膚を刺激する場合がありますので、そのような場
  合には白色ワセリン等のご使用をお勧めします。)
 
  入浴、運動による発汗が、ドライスキンの予防には重要です。
  特に入浴は毎日行う様心がけてください。

  保湿剤は、水分が皮膚に十分含まれている入浴後15分以内に塗布
  することをおすすめします。

参考資料
 1)化粧品の有用性‐評価技術の進歩と将来展望‐ 2001年3月31日 第1刷
 2)美容皮膚科プラクティス 2000年1月2刷
   編集:漆畑 修、宮地 良樹、本田 光芳 発行者:南山堂

大洋製薬株式会社