傷を消毒する時に注意すること
傷面はよく洗いましょう
傷面に残っている泥や血痕、上皮組織などの異物が化膿の一番の原因であるといわれています。 傷を消毒する前には大量の水道水等で傷面を洗浄し、異物を取り除いてください。
傷薬を塗る時は
①ご使用前には必ず使用上の注意事項をよく読んでください。
②広い範囲の傷、深い傷、ひどいやけどにはご使用をお控えください。
③塗布後は、可能であれば傷薬を塗布した部分を水道水等で洗浄してください。
又、傷薬が付着したガーゼ等を傷面に貼付しないでください。
④最後に、傷保護剤等で覆い傷面を保護してください。傷薬の成分である消毒剤は、
基本的には蛋白質を変性することで細胞を傷害し、殺菌力を発揮します。 この蛋白質
は全ての生物体の構成要素であるため、消毒剤は細菌に対してだけではなく、人体に
対しても毒性を有します。以上の理由から、傷薬は必要以上に使用しないように
ご注意ください。
傷面がジクジクしてきたら
受傷後数時間で傷面がジクジクすることがあります。これは組織損傷部位の清浄化のために起こっているものです。傷面に赤み、腫れ、痛みが無い場合はそのまま様子をみてください。
傷面が赤く炎症したら
化膿が疑われます。このような場合は消毒を繰り返すのではなく、傷面をきれいに洗浄し、傷保護剤等 で覆ってください。症状がひどい場合は医師又は薬剤師に相談してください。