角層水分量が減少し、刺激に敏感になった状態です。皮膚表面はかさつき、チクチクしたり 痒みを感じやすくなっています。 気温の低下や空気の乾燥などの理由から、冬季に多くみられます。 明らかな皮膚炎が認められない,こまかな麟屑と亀裂を示す等の特徴を持つ乾燥した 皮膚のことで、痒みを伴う事を特徴とします。 ドライスキンはアトピー性皮膚炎や老人性乾皮症などの方に認められます。 また、強い痒みを伴うことで知られる腎不全、透析患者や肝疾患時の皮膚の特徴 の一つでもあるといわれています。 ドライスキンにおいてはバリア機能の障害が生じており、様々な物理的刺激:発汗、 乾燥、紫外線、温熱、掻破等に対して刺激を感じやすくなり、非アレルギー性の痒みを 伴います。これに加えて、バリア機能の低下によるハウスダストや抗原の侵入を容易にし、 アトピー性皮膚炎などにおけるアレルギー性の皮膚炎と痒みの憎悪とも 関連しています。
語句の説明
参考図書:美容皮膚科プラクティス1版2刷 化粧品の有用性 第1刷 Visual Dermatology Vol.6 No.7