花粉が飛んでいる時期には、鼻アレルギー反応による鼻粘膜血管拡張や血管透過性亢進が起こり、鼻粘膜はネーザルサイクル周期の短縮、左右両鼻腔の通気量の差を増大させることにより恒常性を維持しています。
粘膜が休めなくなっていると、腫脹して予備力がなくなり、鼻づまりが起こりやすくなります。鼻腔通気性は体位にも関係し、横向きに寝た状態では下側の鼻粘膜が重力によりうっ血して通気性が悪くなります。このため、あらかじめ粘膜腫脹のある鼻腔では,腫脹がさらに増強されて鼻づまりがより起こりやすくなってしまいます。
Pointと鼻炎スプレーの上手な使い方 !
左右どちらかの側で鼻づまりがひどい時にはネーザルサイクルが関与している場合があり、数時間経過するとまた別の側でひどくなることがあります。鼻粘膜を休ませるという事が大事なため、鼻炎スプレーをご使用される際には、このネーザルサイクルを考慮して片側ずつ薬液を噴霧する等の工夫をし、使いすぎないようにすることを心がけてください。